■ 春と秋、カーテンを取り替えて季節感を出してみては。。 ■
春先と秋口に衣替えをするように、古くから日本では夏にはすだれなどを掛けたりする習慣がありました。今では季節感も曖昧になってきていますが、少なくとも夏冬同じスリッパを使っていることはありませんね。テーブルクロスやクッションやマット類など取り替えるのではないでしょうか。

ところがカーテンとなるとクリーニングするくらいで、吊りかえることは、案外少ないのではないでしょうか。窓は室内と戸外との接点です。戸外の季節の色に合わせて窓辺を装う。これもウィンドートリートメントということでしょう。
できれば春と秋にクッションやスリッパを替える時、カーテンも替えて季節感を出してみては如何でしょうか。主としてドレープカーテン(平織り、綾織り、ゴブラン織りなどの厚地織物のカーテン地の総称で、柄のパターンやカラーが豊富で装飾性に優れています。)のことですが、例えば春は薄手のさわやかな色調、秋には厚手の暖かい色調のものに。
部屋全体の配色については、ファッションと同じで、床や壁や天井の色とのバランスを図っていきましょう。一般に濃い色は迫ってくる感じ、淡い色は広がる感じがするものです。床・壁・天井の順に淡い色にすると、上のほうに広がりが感じられ、天井が高く見えるといわれています。
床・壁などは家全体で統一していることが多いですので、ウィンドートリートメントも各部屋の部材が違っても、色を合わせれば統一感を損なわないでしょう。ですからカーテンを取り替える場合も、基本の色をガラッと変えてしまうのではなく、少し濃い色、少し淡い色にするとか、プリントの地の色をそろえて柄の色調を暖色系から、寒色系に変えるとかすると、調和がくずれません。
もちろん、これも好みによることで、カーテンは取替えるのも簡単ですし、いろいろ試してみるのも楽しいことです。カーテンとブラインドやロールスクリーンを合わせて使う場合、あるいはブラインドなどを単独で使う場合も、色の調和を考えて選ぶようにしましょう。
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第31回は、窓辺の季節感です。
( UP DATE: 2007.12.01 )