■ 塀は高いと通風や採光が悪くなるので、地面より1.5メートルの高さを目安に。 ■
塀は住まいの内外を分ける壁に当たりますが、最近では壁にするケースは少なくなり、開放的な塀が好まれているようです。ある程度プライバシーを守りながら、採光や通風も得られる塀が望ましいでしょう。

高すぎる石塀やコンクリート塀は、建物との間が狭いと日当たりや風通しが悪くなります。見た目にも閉鎖的で重苦しい印象です。それに防犯上も、中が見えない状態ではかえって危険でしょう。
高い塀に囲まれた道路では、見通しがきかず、出会い頭の交通事故も多いといわれます。といってあまり低すぎては、塀の役割を果たしません。塀に目隠しをしたり、プライバシーを守る役割も必要ですから。
そこで、高すぎず低すぎない塀の高さは、ちょうど目の高さ1.5メートルくらいが適当でしょう。とくに日当たりの悪い敷地の場合には、高さに加えて塀の材料にも工夫が必要です。ブロックやコンクリートだけで囲むよりも、これらを背の低い土台にして上にフェンスや生け垣を組み合わせると、採光・通風に効果的でしょう。
また隣地境界線に設ける塀についても、両家の日当たりを考慮して低い生け垣などが望ましいでしょう。なお、隣地境界線の塀は境界線を中心に両家に均等により分けて、費用も2分の1ずつ負担するのが建前です。
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第30回は、塀を考えるです。
( UP DATE: 2007.11.10 )