■ 収納スペースに「ゆとり」分をみておきましょう。 ■


収納スペースを考える場合、いわゆる「ゆとり」分をみておきましょう。これは居間や食堂の収納に限らず住まいの収納すべてにいえることです。ここでいう「ゆとり」には、大きく二つの意味があります。


ひとつは「広さ」。いわゆるスペースを余分にとっておくというものです。そしてもうひとつ大切なことは「柔軟性」。棚板を固定して下段は何、上段は何と決め付けないで、入れる物に応じて変更できることが、ムダのない収納空間を生み出します。


家全体で考えると、子供さんの成長に伴い、幼児期と中学・高校生になってからでは部屋の使い方も変わっているはずです。


住まいは家族と一緒に成長し変化していくもので、収納計画も同様のことがいえるのです。居間や食堂に納める物を考えても、子供さんが幼い頃はダイニングテーブルでお絵かきをし、居間で遊ぶでしょうからオモチャの収納スペースが必要でしょう。


さらに成長しますと、お気に入りのCDやDVDなどAVソフトが山のように増えるでしょう。居間や食堂の収納は家族団らんのスタイルに対応できる自由性や柔軟性が必要と考えましょう。


それには収納内部のつくり方を一工夫してみましょう。つまり内部空間を自由に変えられる可変性のあるものを考えてみましょう。造り付けの収納ならば、設計段階で棚板のピッチを細かくとっておくと良いでしょう。


市販の家具の場合は、棚板を止めるホゾ穴の多いものを選びましょう。また、収納内部のワンコーナーをなんでも入れられるフリースペースにしておくことも柔軟性につながります。


ちょっとした収納の工夫ですが、このようなことが機能的に便利に暮らすコツといえるのです。





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第24回は、収納を考えるです。
( UP DATE: 2007.05.01 )