■ 建物の大きさは敷地にかかった建ぺい率と容積率の範囲内に納める ■


新築する時によく耳にするのが、建ぺい率と容積率です。このいずれも、その敷地にどれくらいの規模の建物が建てられるかを決めるもので、都市計画法で定められた用途地域によってその割合が決められています。

ほとんどの住宅地では建ぺい率と容積率が決まっていて、自分の敷地だから自分の好きな規模の家を建てる〜などはできないわけです。

建ぺい率は、通風・日照・採光・防火のために同一敷地内に一定の空地を確保するために設けられたものです。用途地域や建物の構造によって異なってきますが、30〜70%の数値が住宅地での割合になります。



建ぺい率は、建築面積の敷地面積に対する割合で、次の算式で計算します。
建ぺい率(%)=建築面積/敷地面積×100(%)


建築面積とは、建物を真上から見た時の大きさ(水平投影面積)で、2階建てであれば、1階の床面積と考えていいでしょう。ただし、外壁からつき出した庇(ひさし)やベランダが、1m以上あれば、先端部分から1m差し引いた部分は建築面積に算入されます。

したがって、建ぺい率の小さい敷地のほうが空地が多く、良好な環境の住宅地であるといえます。

容積率も用途地域によって割合が決められていて、住宅地関係では50〜300%くらい、住宅専用地域では数値が小さいのは建ぺい率と同じです。

容積率は空間の密度を規制するもので、次の算式になります。
容積率(%)=延べ床面積/敷地面積×100(%)

延べ床面積とは、2階建てならば1階と2階の合計面積です。述べ床面積に算入しなくてもよいものに、2階面積の8分の1以下の小屋裏、規定内の出窓、吹き抜け、規定内の建物内の車庫などがあります。




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