■ 机とベッドを置くには最低3畳。この広さにクローゼットのスペースを加えます。
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子供部屋に関してはその家庭の教育方針や、家庭観に関わる問題です。子供を独立した人格としていっさいのことを自己管理させるために、洗面所までも備えた個室を与えるという欧米風の考え方がある一方で、子供部屋無用論もあります。
これは子供がそこへこもりっきりになって、自分だけの世界をつくってしまうのはよくない、家族の中で中で多少不自由をさせたほうが道徳的、教育的なことを自然に学んでいくものだという考え方です。
どちらにするかではなく、実際はどちらでもというところで、親の目が届き、かつ独立心を養うようにしたいものです。すると、子供部屋は最低限、寝る・勉強するスペースが必要で、ベッドと机を入れて3畳の広さプラス、クローゼット分となります。
一般に子供が個室を必要とするのは小学生高学年くらいといわれます。子供部屋づくりのむずかしさはこの時期から成人までのことで、ひとりになれるスペースを確保し、また家族とのコミュニケーションも大いにとれるように、住まい全体から計画していくことが大切です。
たとえば子供部屋が2階にある場合でも、吹き抜けの居間と空間的につなげて互いに様子がうかがえるプラン。
玄関から直接子供部屋へ出入りさせるのではなく、居間や食堂を通っていくプラン。子供部屋にドアをつけず、オープンなスペースにしておく、などといったプランなどが考えられます。
また子供部屋はできれば日当たりのよい位置、少なくとも東、西、南のどれかに面して日中、一時でも日の入る健康的な位置にとりたいものです。最低3畳といっても、ベッド、机の配置に適した方角もあります。いちおう頭に入れておくといいでしょう。つまりベッドは頭をあまり明るくしないほうがよく、机は目の前が壁のほうが落ち着くといわれているので左側に窓がくる位置にセットしたいものです。
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