外から見ただけではよくわからない家づくりの工法。しかしその中身は工法によっていろいろな違いがあります。今回は木造軸組み方法の概要をご説明致します。

 < 家造りの工法の種類 >
 ■ 木造軸組工法 柱という縦の軸と梁などの横軸、筋交いという斜めの軸で支える工法。
 ■ 2×4工法(ツーバイフォー) 床・壁・天井の六面体で支える壁式工法。もともとは北米の工法である。
 ■ プレハブ 工場であらかじめ多くのパーツを生産し現場で組み立てる。
 ■ プレハブ(鉄骨系) 主に軽量鉄骨で骨組みを作ります。
 ■ プレハブ(木質系) 木質パネルで床や壁を構成します。
 ■ プレハブ(コンクリート系) 工場生産のコンクリートパネルで構成します。
 ■ プレハブ(ユニット系) ボックス型フレームでユニットを構成し、現場で組み立て。
 ■ その他の工法 丸太を用いるログハウス、RC造、鉄骨造などがあります。





伝統的な日本の住宅工法で、在来工法ともいわれます。基礎に土台をのせ、柱を立て、梁などの水平材を渡し、筋交いという斜めの材を入れて補強をします。このように骨組みが木材による横軸と縦軸、斜めの軸で構成されるのが特徴です。


木材と木材は先端にホゾやミゾを切って、それらを噛み合わせて接合します。現在では木材の加工は、精密に機械加工されたプレカット材を使用し、高品質が保たれています。また接合部を補強する金物も用いられています。


筋交いの入る壁(耐力壁)を建物の隅部などにバランスよく配置することで、耐震性を確保出来ます。そのほかには構造的な制約が少ない分、設計やデザインの自由度が高く、狭小・変形敷地にも柔軟な対応がしやすい特徴があります。


構造材には、国産のヒノキやスギのほか、輸入材ではベイツカ、ベイヒバなどが用いられています。最近はこれらに集成材が使われているケースが多いです。集成材は太い梁などがつくれるため、それを用いて構造を強化し、柱の少ない大空間を生みだすこともできます。







       

                 @ 通し柱 ・・・ 1,2階を1本で貫き建物の隅を支えます。
                 A 垂 木 ・・・ 屋根の下地材を受ける部材です。
                 B 棟 木 ・・・ 屋根の頂上に水平にわたした部材です。
                 C 梁(はり) ・・ 荷重を支え、柱を固定する水平材です。
                 D 土 台 ・・・ 柱を固定し、基礎と結ぶ水平材です。
                 E 基 礎 ・・・ 建物の重さを受け止め、地盤に伝えます。
                 F 根 太 ・・・ 床の地材やフローリングを支える部材です。
                 G 筋交い ・・・ 柱と柱の間に斜めに入れて、揺れに抵抗します。



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第五回は、「家づくりの工法」のご紹介。
( UP DATE: 2005.10.15 )