強い壁には強い金物を使用することが規定されました。
柱や梁などの接合部は、住まいの構造の耐力を左右する重要な要素ですが、どこにどのような方法を用いるかは具体的な規定がありませんでした。

接合部がしっかり緊結されていない場合には、例え壁が強いものであっても地震などの力に耐えられないことがあります。平成12年にはじめて、強い壁には強い金物を配置することが定められました。

木部の腐朽やシロアリの食害の程度で、耐震性に差がでたりします。


< 接合部 >
はじめて壁の配置バランスについて規定されました。
2階の床や屋根を支える壁は、まず十分な量があることが大切です。

しかし、量さえあればよいのではなく、偏りがないようにバランスよく配置することも重要です。

このバランスについては、平成12年にはじめて基準が設けられました。

現行の耐震設計法は、壁量を基本的な考え方としています。


< 壁の配置・割合 >
地盤力に応じた基礎構造が規定されました。

地盤は建物が建っている土地です。基礎はコンクリートやブロックでできた、建物の足の部分です。基礎の上に木の土台が乗っています。

住まいを支える土台部分の地盤と基礎については、平成12年までは特に明確な基準が定められていたわけではありません。

そのため、地盤の強さと基礎の種類によっては、地震だけではなく、日常生活の中でも沈下するなどの被害が見られことも少なくありません。

< 地盤・基礎 >
建て替えなどを視野にいれた素敵な住まいづくりを行なうには、現在お住まいの家をよく知ることからはじましょう。

■ 基礎・土台 ■

基礎は鉄筋コンクリート造、ベタ基礎なたは布基礎
■ 軸組み ■

筋交いがはいっている。(トラストの原理で水平力に対抗)
■ 金物の有無 ■

通し柱など金物を使用して補強がしてある。
> 新耐震基準に準拠した家の構造


昭和56年以降に建築された家の構造基準は、「新耐震基準」と呼ばれています。それ以前に建てられた家と比べて耐震性は格段に上がっていますが、住宅の間取りや形によっては耐震性が十分でない住宅もあるようです。
UP DATE: 2007.04.26
> 昭和55年以前の一般的な家の構造
● 基礎・土台

玉石のうえに束立てで土台を支えている。
● 軸組み

筋かいが入っていない。
● 金物の有無

ほぞ穴差だけで固定


昭和55年以前の家の構造基準は、「旧耐震基準」と呼ばれています。


この基準で建てられた住宅は老朽化が進行しているだけではなく、基礎・壁・接合部など、本来家を支える上で重要な部分の全てにおいて、改善が必要な場合が少なくありません。

耐震補強もできますが、かえって改築費が膨大になったりというケースもありますので、建て替えを検討することを視野に入れておくことをお勧めします。




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